診療案内

整形外科

 整形外科とは、脊椎の病気、四肢や関節の外傷や病気・怪我・リハビリテーション・骨粗鬆症、を中心とした診療科目です。人の持つ本来の運動機能を正常に働かせることが重要です。そのために運動器官を構成するすべての組織、その病態の解明と治療法の開発および診療を行うことを専門としています。
 特に、疼痛やしびれで、日常生活に障害のある方は、まずは、診ること、探ること、そして、察することを大切だといわれています。運動療法が、基本的には一番重要ですが、まずは、疼痛コントロールです。慢性疼痛に対する、薬物療法、トリガーポイント注射、関節注射、ブロック療法なども重要とされています。
 疼痛やしびれだけでなく、筋力低下、障害など、そして、スポーツ外傷や、年齢的な体の機能低下、骨粗鬆症など、手足や脊椎にかかわることを、なんでも相談してください。治療は、知識の研鑽に努め、適宜判断、最適なものを目指します。


関節リウマチ

 関節リウマチとは、本来、自分を守り、外敵を攻撃する免疫機能が、自分の骨や関節軟骨を攻撃破壊する病気です。アレルギー疾患は、親戚みたいな疾患です。そのため、治療の基本は、過剰な免疫力の調整です。ステロイドという薬が、アレルギーや関節リウマチに比較的有効なのは、免疫力を落とす作用があるためです。ただ、ステロイドは短期的には有効ですが、長期的には、副作用が多く、問題になります。そこで、リウマチの治療薬は、関節リウマチに関与する免疫機能を選択的に抑える薬を利用します。その薬は、経験的に有効性が発見された、従来型抗リウマチ薬とリウマチ患者の生体内で起こっている免疫反応を想定し、非常に高度な技術で、創生された生物学的製剤や、分子標的薬といった薬があります。いずれも有効な薬です。
 ところで、関節リウマチは、特異的な検査がなく、病歴聴取や身体所見が非常に重視される疾患でもあります。検査の結果、異常がなかったとか、リウマチの気があるといわれ悩んでいる方も多いと思います。そして、リウマチ専門医に、気軽に相談、そして、治療ができる環境がないのも事実です。
 当院は、関節リウマチの、クリニックでの専門的加療をコンセプトに、気軽かつゆったりと、治療をできるよう環境を整えています。


運動器リハビリテーション

 運動器の疾患は仕事や日常生活の動作、スポーツ動作を困難にし、私たちの生活の質を低下させる大きな一因となります。運動器疾患を持つ人々に対して運動療法(ストレッチや筋力強化など)や物理療法、装具療法などを用い身体機能を可能な限り改善することを目的とします。当院は、臨床やスポーツ等、経験豊かな理学療法士5名が常勤(男性2名女性3名)勤務しています。彼ら自身も、適切な理学所見をとります。画像診断、体表エコー(筋肉、腱や靭帯、関節)栄養生理学にも精通しているため、機能回復や技能向上をサポートしてくれます。
<運動器リハビリテーションの主な対象疾患>
 膝前十字靭帯損傷、膝半月板損傷、人工関節置換術後、変形性膝関節症、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、大腿骨頚部骨折、足関節捻挫、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脊椎圧迫骨折、後縦靭帯骨化症、五十肩、反復性肩関節脱臼、腱板断裂、野球肩、野球肘など多岐にわたっており、介護予防にも貢献します。